いざブータンへ!ブータンへの行き方ガイド

HOW TO GO TO BHUTAN

ブータンへはどうやって行くのがいいの?

日本とブータンの位置関係

日本(東京)とブータン(ティンプー)は直線距離で約4,800キロ離れています。

これだけの距離があるので、一般的にはもちろん飛行機で行くことになりますが、直行便は2019年11月現在なく、東南アジアまたはインドで1回乗継をする必要があります。

最も一般的なのは、日本各地からのフライトが豊富にあり、かつ乗継便も安定しているバンコク経由。

変わったところではインドから陸路で出入国することもできますが、インドに行き慣れている方、旅慣れている方にしかオススメできません...

ドラゴンツアーズでは、日本発着プラン、バンコク・シンガポール・カトマンズ発着プランをご用意しています。また、日本発着プランでも経由地での滞在を入れることはもちろん可能です。ご希望に合わせて自由にプランをお作りいただけますので、ぜひご相談ください。

飛行機でブータンへ

ドゥルクエアのエアバスA319

ドゥルクエアのエアバスA319

ブータンエアラインズのエアバスA319

ブータンエアラインズのエアバスA319

外国からブータンの出入口として機能しているのはパロにあるパロ空港(Paro International Airport)のみ。

パロ空港にはブータン国営のドゥルクエア(ロイヤルブータン航空・KB)、2013年から運航を開始した民営のブータンエアラインズ(B3)の2社が就航していて、前者は国内線・国際線、後者は国際線のみを運航しています。

パロ空港は離発着が非常に難しい空港として知られていて、2,235メートルの高地にあることもさることながら、険しい谷をぬって飛行する必要があるため、特殊な訓練を受けた限られたパイロットしか飛ばすことができません。また、有視界飛行が絶対条件となるため、運用時間も明るい時間帯のみに限定されています。

ドゥルクエア、ブータンエアラインズの就航空港は重複しているところが多く、最もフライトが多いのはタイのバンコク・スワンナプーム空港(BKK)。日本便も多く、東京・大阪だけではなく地方からも便が多いので乗継も楽。ドゥルクエアはバンコク〜パロ便を1日2便運航しているので、バンコクでの宿泊も不要です。

ただ、両社ともに季節ごとのスケジュール変更が非常に多く、バンコク線、カトマンズ線、デリー線以外は減便することも多いので注意が必要です。

ブータンの空港マップ

ドゥルクエア&ブータン・エアラインズの就航空港リスト

ドゥルクエア・ロイヤルブータン航空
就航都市 空港名 備考
パロ
(ブータン)
パロ国際空港 ハブ空港
ブムタン
(ブータン)
バトパラタン空港
ゲレプ
(ブータン)
ゲレプ空港
タシガン
(ブータン)
ヨンプラ空港
バンコク
(タイ)
スワンナプーム空港 1日2便
直行便とバグドグラ経由便あり
ダッカ
(バングラデシュ)
シャージャラル空港 週2便
デリー
(インド)
インディラ・ガンディー空港 1日1便
ムンバイ
(インド)
チャトラパティ・シヴァージー空港
コルカタ
(インド)
ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース空港 1日1便
シリグリ
(インド)
バグドグラ空港
グワハティ
(インド)
ボルドロイ空港
ガヤ
(インド)
ガヤ空港 季節運航
カトマンズ
(ネパール)
トリブバン空港 1日1便
シンガポール
(シンガポール)
チャンギ空港 週1〜2便、シリグリ経由
ディリ
(東ティモール)
プレジデンテ・ニコラウ・ロバト空港 2019年秋にシンガポールから延伸
チャーター便扱い
ブータンエアラインズ
就航都市 空港名 備考
パロ
(ブータン)
パロ国際空港 ハブ空港
バンコク
(タイ)
スワンナプーム空港 週5〜7便
全便コルカタ経由
デリー
(インド)
インディラ・ガンディー空港 週3便
ムンバイ
(インド)
チャトラパティ・シヴァージー空港 季節運航
コルカタ
(インド)
ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース空港 1日1便
ガヤ
(インド)
ガヤ空港 季節運航
カトマンズ
(ネパール)
トリブバン空港 1日1便

【上級者向け】陸路でブータンへ

インド・ブータン国境にある門

インド側の町ジャイガオンから見た、インド・ブータン国境ゲート

Afifa Afrin

ブータンは中国とインドに挟まれた海なし国なので、当然ながら陸続きの国境がぐるっと囲っています。

中国、インドともに国境線の正確な位置が曖昧になっている部分もあり、外国人の立ち入りが制限されているエリアもあるのでどこからでも国境越えできるわけではありませんが、南で接しているインド・ブータン国境ではいくつか外国人にも開放されている国境検問所があり、ここでブータン出入国をすることが可能です。

西のプンツォリン(インド側の町はジャイガオン Jaigaon)、東のサムドゥプ・ジョンカが特別な事情がない限り一般利用できる出入国ポイントで、緊急時はゲレプも開放されることになっています。

インドからプンツォリンへは西ベンガル州のシリグリ(ダージリン・ヒマラヤ鉄道の起点として有名)からジャイガオンへ向かうのが一般的で、距離は約160キロです。シリグリ近郊のバグドグラ空港はデリー、コルカタなどからの国内線も頻繁に飛んでいるので、陸路でブータン入国を目指す方には最もスムーズにいく可能性の高いルートといえます。

サムドゥプジョンカでの陸路越境も可能ですが、タシガンやモンガルなどブータン東部方面へ直接行く場合しかこのルートを使うメリットはありません。インド側の玄関となるのはアッサム州のグワハティで、国境からの距離は約95キロです。近郊のグワハティ空港はデリー、コルカタなどからの国内線が発着しています。

ただし、サムドゥプジョンカを含む一帯はアッサム州の分離独立運動を行なっている過激派が潜伏している可能性があるため、治安状況は良好とはいえない状況です。また、プンツォリンも国境地帯特有の治安の不安定な部分が残っているため、外務省もこの地域に関しては「十分注意してください」の危険情報発出を行なっています。

また、ゲレプにも陸路越境ができるポイントがありますが、こちらはゲレプの町を含むブータン側のこの地域が外国人の入域制限を行なっているため実質ここでの越境は不可能です(緊急時のみ、または特例での入域のみが認められています)。

尚、北側の中国との国境に関しては7000メートル級の山々が連なるエリアでもあり、かつ中国側もチベット自治区という政治的に微妙なエリアでもあるため、正式なルートは無く、越境は不可能です。

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