ブータン旅行にお金はどうやって持っていく?ブータン旅行のお金のまとめ
ブータンの通貨は「ニュルタム Ngultrum」と補助通貨「チェトラム Chetrum(100チェトラム=1ニュルタム)」で、「Nu 100」のように表記されます。
レートはインド・ルピーとの固定相場制で、1ルピー=1ニュルタムとなっています。そのため、ブータン国内ではインド・ルピーも流通していて、普通に使えるので紙幣がニュルタムとルピーのごちゃ混ぜになることもよくあります。ただし、ニュルタム紙幣はインド国内では使えないので持ち出しは要注意です。
ニュルタムは紙幣と硬貨があり、紙幣は1、5、10、20、50、100、500、1000ニュルタムの8種類、硬貨は1ニュルタムと25、50チェトラムの3種類が流通しています。
2006年以降順次各紙幣の更新が行われており、現在は「Series 2006」と「Series 2011」が流通しています。
ブータン旅行でのお金の持込みと両替について
ニュルタムはブータン国外で入手するのは非常に困難なため、事前にすぐ使える通貨を用意しておく場合はインド・ルピーを用意することになりますが、日本での両替レートも良いとはいえず、持ち込み制限や後々の再両替を考えると日本円またはUSドルを持ち込むのが無難といえます。
日本円はそのまま利用することはできませんが、USドルはホテル、レストラン、ティンプーやパロの土産物屋などでは受け取ってもらえるケースが多くあります(ただし、お釣りは殆どの場合ニュルタムで返ってきます)。ただ、高額のUSドル紙幣は受け付けてもらえないので、極力10ドル以下の紙幣をご利用ください。
ただ、基本的にブータン旅行では旅行費用が事前決済となるため現地での支払いはあまり多く発生せず、事前決済に含まれないものの支払い(レストランのドリンク代、チップ、町での買い物など)程度となります。
2019年11月現在のレートは以下のとおりです。(実際のレートは各銀行・金融機関の最新のものをご参照ください)
100ニュルタム=¥152|¥100=64.00ニュルタム
100ニュルタム=USD1.41|USD1.00=71.00ニュルタム
ニュルタムの現金はブータン国内であれば容易に両替・入手することが可能です。
ブータン国内にはブータン銀行(BOB Bank of Bhutan)、ブータン国立銀行(BNB Bhutan National Bank)、ドゥルクPNB銀行(Druk PNB Bank)、などの支店・カウンターが国内各地にあり、日本円・USドル・ユーロを始めとする主要通貨の両替が可能です。ただし、ティンプー、パロ、プンツォリン以外の田舎ではその場での両替が出来なかったりする場合があるので要注意。レートはインド・ルピーとそれぞれの通貨のものが適用されますが、小額を両替する場合は通常レートが悪くなります。いずれの銀行も両替手数料は無料ですが、レートは異なる場合があります。
ティンプー、パロの一定以上のホテルではレセプションでの両替が可能ですが、ニュルタム(もしくはルピー)紙幣がちゃんと揃っていないことも多く、レートもあまり良くないので、ホテルでの両替は最後の手段と考える方が良いでしょう。
パロ空港の銀行カウンターでは、ニュルタムへの両替はもちろん、ニュルタムからの再両替も可能です。基本的にはUSドルまたはルピーへの両替となりますが、在庫がある場合はタイバーツ、日本円に両替してもらうことも可能ですので、まずは聞いてみると良いでしょう。
ブータン国内にはBOB銀行・BNB銀行・PNB銀行のATMが数多く設置されており、近年はVISAとMASTERのクレジットカードによるキャッシングが可能になりました。
ブータン国内の各銀行のWebサイト
ブータン銀行(BOB):http://www.bob.bt/
ブータン国立銀行(BNB):http://www.bnb.bt/
ドゥクPNB銀行(PNB):http://www.drukpnbbank.bt/
ブータン国内ではまだクレジットカードでの支払いは一般的ではなく、利用できるのは一部の高級ホテル、レストラン、土産物屋に限られます。
利用できる場合でもVISAかMASTERのみというケースも多いため、アメリカン・エキスプレスやJCBなどはあまり利用できる場所がありません。